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2008年3月のシンポジウムの詳細が決定!

うえだ

「日本語でケアナビ」と私たち

大学院生にインタビュー(1)

写真:ワウィさんとパトリシアさん先日、日本の介護問題について研究している大学院生、ワウィさん(写真左)とパトリシアさん(写真右)にお話をうかがう機会がありました。
ワウィさんはフィリピン大学大学院生で、「在日フィリピン人介護士の受け入れー現場の条件」について、パトリシアさんは、サンパウロ大学大学院生で、「ブラジル日系人社会における高齢化」について研究をしています。
お二人は、2007年9月から12月までの4ヶ月間、国際交流基金関西国際センターで日本語研修を受けるかたわら、インタビューや文献収集など、調査研究活動をしてきました。
日本・日本人の介護に関係するテーマは共通していますが、ワウィさんは、日本の介護現場で働くフィリピン人の問題を、パトリシアさんは、ブラジルに移住した日本人1世、2世の介護の問題を、というように、それぞれ視点は異なります。

一番の問題は「漢字」

介護の仕事では、実際に高齢者のお世話をするだけでなく、業務の連絡や記録のために「読み書き」が重要だということです。専門的な学習では、特に漢字の読み書きが要求されます。滞日歴も長く、日常的な日本語の会話には問題がない人でも、フィリピン人介護士にとって病名など専門用語を漢字で書くことは簡単ではありません。

ワウィ:あるフィリピン人介護士の話では、彼女は普通の漢字はだいたいできますが、メディカルの漢字ができないそうです。でも、仕事でレポートを書かなければなりません。しかし、そのための特別な日本語の授業はありませんから、私は彼女に「どうやって勉強したらいいですか」と聞かれました。

学習言語としての日本語をどうするか

専門の勉強するためには、会話とは異なる「書きことばの日本語」を学習しなければなりません。専門的な知識を身につけることと、そのための学習言語としての日本語と、両方が必要ですが、受け入れ側も学習者側も、その対応には困難があるようです。

ワウィ:今、専門学校で介護を勉強している在日フィリピン人がたくさんいます。そこで、教科書を見せてもらいましたが、全部日本語で書かれていました。それで、あるフィリピン人学生は、私に「これはわかりません」と言っていました。私は「この教科書で、どうやって習っていますか」と聞いてみました。

上田:先生は日本人ですね。

ワウィ:ええ。で、彼女によると「先生はいつもやさしく、ゆっくり、一つ一つ漢字を、この漢字の意味はこれ、これと言って教える」のだそうです。

上田:でも、その先生は日本語の先生ではなくて、

ワウィ:ケア(介護)の先生です。「ここ(専門学校)で日本語の授業をやっていますか。」と聞いてみましたが、「まだやっていません」ということでした。

上田:ということは、来日するフィリピン人のためだけではなくて、在日フィリピン人のための日本語教育が必要ということですね。

2007.12.16 15:13 - うえだ

次は「大学院生にインタビュー(2)」

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