ただ闇雲に作例するのは例文全体の統一感が持てなくなるし、
方向性が間違っていないか心配だったので、
何か拠り所になる基準のようなものが必要だろうということになりました。
そこで、日本語学習者の中でスタンダードなテキストである
- 『みんなの日本語』
- 『新日本語の基礎』
の中の文法や構文を参考にすることに決めました。
この2冊を参考にしたのは、
日本語を初級から勉強している人たちにとって、
馴染みのある文章により近いものを作りたかったからです。
それに、「日本語でケアナビ」を使って勉強しているときに、
「あ、この文型、『みんなの日本語』でやった!」みたいに
ちょっと知っていることがでてきたりすると、
何となく嬉しくなって、きっとやる気も出ますよね!(ちょっと強引)
とにかく、実際に役に立つものを作ることはもちろん、
意欲を持って使ってもらいたいなぁと思っていました。
さて、具体的にどういう風に参考にしたかと言うと、
この2冊の中で使われている文型を例文の中でカバーできるように、
次のような作業を始めました。
例文の文型をチェック
今ある例文(文献から抜き出したものと、自分たちで作ったもの)の中に
どのテキストの何課の文型が使われているかをチェックして、
例文のデータに書き込んでいく。
<例>「立ってください。」という例文の中の「~てください」という文型は
みんなの日本語の14課に出てきている。
文型をカバーする例文を作る
次に、全体としてテキストの文型を
どの程度カバーできているかを見て、
まだカバーできていない文型を取り入れながら
例文の付いていないことばに例文をつけたり、既にある例文を変更する。
この作業を進めていく中で、結局
そのことばに合った例文をつけるためなら、
- 「全ての文型をカバーできなくてもよし!」
- 「初級の文型じゃなくてもよし!」
という、ちょっと初級者には厳しいかな、という
方針で作例するようになっていきました。
いくら文法的に単純にして、初級者に理解できる例文を作っても、
使えない例文なら、ないのと同じですから。
「実際に使ってもらえるなら、多少のムチはやむなし」です。
こういうところは、開発当初も、サイトをオープンした現在も
変わらないポリシーです。
こうやってまとめて書いてしまえば、
何て事のない作業に見えるかもしれません。
ところがこの地道な作業がまたしんどくて・・・
しかも独自のやり方が正しいかどうかもわからない手探り状態なので、
「誰かこの例文の添削して!」という感じでした。
2007.10.15 16:42 - しもやん


