前回は、ユーザーがタグを付けられること、
ユーザー間でモノとタグを共有することで
新しいナビゲーションが生まれることに触れました。
このようにユーザーがタグを付ける行為は
「tagging(タギング)」と呼ばれています。
そして、ユーザーがこのtaggingを行うことで、
みんなでモノの分類を作り上げていくという方法を、
「folksonomy(フォークソノミー)」と呼びます。
これは「folks(人々)」と「taxonomy(分類法)」との
造語なのだそうです。
ユーザーの個々のタグ付けの結果、
分類の体系が共同的にできあがる。
それがタグの仕組みの醍醐味の1つなのですが、
「価値が見える」という側面もまた面白い部分です。
今回はその話をしましょう。
先の「はてなブックマーク」のタグを見ていると
「後で読む」や「これはひどい」といった
カテゴリーではまず見られない名称があるのに気づきます。
「後で読む」というのは、主に読み物や記事に付くタグで
「面白そうな文章なので後でじっくり読む」ために
印をつけてちょっと脇に置いておくという、
ユーザーの価値判断・行動計画が表れたタグ名です。
いっぽう「これはひどい」というのは、
これも主にニュースや読み物系の記事に付くタグで、
内容などに対して「ひどい」と思うもの、
という個人的な感情をもとにしたラベルです。
似たようなものに「これはすごい」というタグもあります。
はてなブックマークでは、みんなが付けたタグはより大きく
代表として目立つように表示されるシステムです。
ブックマークされたサイト(ページ)のタイトルの下に、
それに付けられた代表的なタグが表示されるのですが、
このタグを見るだけで、そのサイトのジャンルだけでなく
内容に対するユーザーの感想・価値観の傾向も見えてきて、
結果、ブックマークされたサイトを実際に確認する前に
タグからその内容を推測することもできるわけです。
ケアナビでも、ことばの詳細説明画面で
それぞれのことばに付けられたタグを参照できます。
僕たち開発側が、そのことばをどのようなものとして捉えているか
タグの付き具合から見えてくるのではないかと思います。
また、気になったタグをクリックして、
そのタグでどんなことばが出てくるかを見るというのも、
また新しい発見があるのではないでしょうか。
2008.02.14 14:52 - すなみ


