カテゴリーは、入れ子の箱や書類入れや本棚のように
リアルなモノの分類例を豊富に挙げることができます。
でもタグに関しては、
そのようなリアルなもので例えにくいのです。
タグを使ってモノを選んでいくインターフェースは、
コンピューター上の表現でないと実現が難しいのです。
何かにたとえて説明・理解しにくいのが、
タグのとっつきにくさの一因かもしれません。
カテゴリーは箱を次々と開けていくような探し方で、
箱を開けきるまでモノの姿は見えません。
それに対してタグは、最初からモノは全部見えていて、
タグを選んでいくたびに関係のないモノが消えていく、
というアプローチの探し方をします。
タグを選び組み合わせて対象を絞り込んでいく方法は、
いわゆる「検索」に近い感覚であるといえます。
日常生活にはカテゴリー的な分類方法があふれていますし、
Webサイトのナビゲーションメニューの形もまた
カテゴリーの考え方であると言えます。
このブログも「トピック別」というカテゴリーで
記事を分類して提供していますよね。
左側にメニューがある一般のサイトも、
サイト全体の内容をカテゴリー化して、
メニューとしてナビゲートさせているといえます。
こんなふうに馴染みあるカテゴリーの考え方に対し、
日本語でケアナビが提供するのは「タグ」的な探し方。
タグによってモノが絞り込まれていくプロセスを
利用者に理解してもらうにはどうしたらいいか。
これはサイトのインターフェースを決めるうえで
とても難しい問題であり、苦労しました。
タグを2つ3つと追加していくたび、
ヒット件数(画面上部左のオレンジ色の数字)は
減っていきます。
これは、全体から該当する言葉が絞り込まれている、
という状況を示すものですが、
この「タグによって絞り込んでいる感じ」が
利用者にうまく伝わるか不安がいっぱいでした。
普段から複数のキーワードで絞り込み検索をする
僕のようなネットの利用者ならともかく、
他の多くの人たちにとっては、
「タグをどんどん追加していくこと」と
「言葉をだんだん絞り込んでいくこと」の
両方ともに不慣れなのではないでしょうか。
タグによる絞込みの方法は、
何回か使ってみれば理解できるものだと思いますが
その「何回か使ってみる」段階まで
利用者を導くためのデザインが必要になってきます。
気軽に何度も試してもらえるようなデザイン、ですね。
日本語でケアナビは、書籍の辞書ではありません。
Webサイトを使った辞書(のようなもの)です。
ですから、タグというインターフェースを
採用することができたわけですね。
ですからみなさんも、サイトだからこそできる
言葉の探し方に挑戦してみてください。
きっと「書籍とは違う今までにない感覚」を
感じることができると思います。
2008.01.31 10:11 - すなみ


