以前、「超上位タグ」に触れたとき、
ある程度、網羅的で整合性をもたすことをめざしたと書きました。
現在の「日本語でケアナビ」では、
次の5つが超上位タグとして、トップ画面に出ています。
- おせわをする
- 病院ではたらく
- 職場のコミュニケーション
- 気持ちを伝える
- 日本でくらす
この中で、最後まで名称が決まらなかったのが、「日本でくらす」でした。
最初の3つは、これは介護や看護の現場、職場といった
場面のカテゴリーになっています。
はじめの2つは、ケアの仕事をする人たちの専門的なことばが入っています。
職場のことばは、ケアの仕事だけでなく、もう少し一般的な
仕事をするときに必要な用語や表現が含まれています。
「気持ちを伝える」は、機能的なカテゴリーです。
ケアの現場は、人間関係がとても大切なところですから、
「日本語でケアナビ」には、そのためのことばもたくさんあります。
では、「日本でくらす」は?
もちろん、生活の場面です。ケアの仕事に従事する人は、
当然、生活者でもあるわけですから、生活についてのことばも重要です。
では、生活の場面とは、どのような場面でしょうか。
そして、どんなことばが、このカテゴリーに入っているのでしょうか。
実は、この「日本でくらす」という超上位タグ、
なかなか名前が決まらず、
「言葉の福袋」というニックネームで呼ばれていました。
どうして、こんな"縁起の良い"ニックネームがついたかというと、
いろいろな要素が入っていて、カテゴリー化できなかったというのが
本当のところです。
それで、グルメ・レポーターの「決めぜりふ」のような呼び名だったのです。
どんなものが入っていたかというと、
以前も少し触れましたが、例えば色や形を表すことば。
それから、指示詞、接続詞、助数詞、ことわざ。
幼児語、「因果」や「現実」などの抽象概念、日付に関するものなどです。
形容詞や副詞の多くは、ここに所属していました。
つまり、特定の場面で絞りにくいことばです。
また、場面で絞りにくいということで、
できるだけ具体的でわかりやすい和語を使うというルールを
守ろうとしていたときには、
なかなか適切なタグが付けられなかったことばも、
このカテゴリーには多く含まれていました。
タグの名前に漢語や漢字が使えるようになって、
初めて「抽象概念」や「描写の言葉」などのタグを付けることができました。
「言葉の福袋」というのも、なかなか魅力的なネーミングだったのですが、
あまりにも内容が想像しにくいだろうということで、
新しい名前を考えることになりました。
「場面が特定しにくいということは、どこでも使えるということ。
どこでも使えることばなら、生活全般で使えるということだ」と、
またまた「えいやっ!」と思い切って、
「日本でくらす」という名前に落ち着きました。
ですから、この超上位タグには、
買い物や部屋探しといった特定の生活場面でよく使われることばだけが、
分類されているわけではありません。
しかし、結果的には、
この「日本でくらす」を含めた5つの超上位タグは、
「日本語のケアナビ」の内容、性格を適切に示すカテゴリーになったのではと
考えています。
2009.01.19 15:53 - たなか


